7章

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 歩乃華の個人情報はもちろん、子どもたちの名前や通っている小学校が特定されている。 「子どもたちの名前が教養ない親がつけそう」と言われているそうな。名前をネットに公開したから自業自得である。 『親の因果は子に報いる』を正当化し、見ず知らずの人から子どもたちの通う学校にクレームをいれたり、本人達に嫌がらせをしている。  子どもたちは学校に来れなくなったそうだ。  これらは、歩乃華のSNSの投稿をよろず屋ななつ星が特定したものによる。  よろず屋ななつ星は、ターゲットだけでなく、外堀を埋めるように関係者も追い詰めていく。それが家族だろうが親族だろうが関係なく。  全ては依頼人の無念を晴らすため、理不尽な思いをして泣き寝入りをしている人を一人でも減らすため。
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