7章
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「おーい! 大屋さんいるかー?」 入店のベルとともに人の声がした。 「ちょっと行ってくるわ」 大屋が来客対応をするため、席を外した。 来客は菱村昴とカネさんだった。 「あらー、カネさんどうした?」 「この間の昴の件でな、お礼をしようと思ってな」 「これ、天文堂のどらやきです。大屋さんが好きって伺ったもんで」
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