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「大きさはわからないんだね」  透谷が確認すると、国木田は頷く。軽く苦笑して肩をそびやかし、 「禁域より下の最禁域なんて、おいそれと入れないからな。実際、部屋の中の様子すらわからない。賭けだな。 入れるのは幽界の主人とその補佐──武者と志賀、あるいは許可を得たごくごく一部の者だけだ」  と苦々しく続けた。輪の面々を見回し、ひとつ頷く。 「それじゃ、役割を確認するぜ。 キーの解除がこの俺、国木田独歩。 入り口の見張りが田山花袋。 禁域に侵入し記憶操作装置の破壊か盗難──まあ手っ取り早いのは主に破壊かもしれねえが──それを行うのが」
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