第1話この世から男なんていなくなればいい

入社

医務室に運び、姉貴に託し、専務室に行ったが気になり、少し早いが入社式が行われる階へ下りた。

そこでちょうど、人事課から戻る姉貴と遭遇。

姉貴が近くの会議室に3人で入った。

「たぶん式には出れると思うけど、席は出入り口に近い席にしたわ。

それと、研修もだけど、配属の課も問題ありと言えばありね」

「えーと、姉貴？」

「晃君、パパを呼んでくれる？」

「社長ですか？」

「そう、ここにね。今すぐ」

晃は姉貴の指示で、親父である社長と秘書を連れて戻って来た。

「どうした？茜」

「朝、仁が、新人の一ノ瀬さんを連れて来たんだけど、今は寝かせてるが問題はあの子は、男性恐怖症よ。

式の席は、人事課に変更させて来たけど、これから1か月の研修は無理かもね。

途中で倒れるかも知れないわ。」