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「私は、曽根田仁と申します。
彼女が入社して以来、いえ、面接した時からずっと気になっていました。
それでも彼女のトラウマがあり、近づきすぎず、離れすぎずで見守ってきました。
だが、今日の歓迎会で彼女は今まで、私の姉や兄がトラウマを少しずつですが和らげて来たものが一気に砕けた。
このままでは、ダメだと思い、彼女からすべて聞き出しました。」
専務はスッと台の上に母子手帳と写真を置いた。
「「えっ?」」
「今でも彼女が寝てる間に魘されるのをご存知ですか?
男の人が突然、触れるとフラシュッバックを起こすのも・・・。
その男と同じ匂いの香水だけでも・・・。
だから俺はその香水は使うのをやめた。
彼女を守ると決めたからです。
だが、今日は守れなかった。
だが、これから先、未来は守って行くつもりです。
単刀直入に伺います。子供はどこにいますか?優真を引き取りに行きます。
俺と彼女の元に」
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