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「兄貴、まさか・・・」
「たぶんな。運転手さんお願いします。
きっと彼が優真君の父親だろうな。玲ちゃんの彼氏は知り合いだろうな。
兄貴は自分の家に行けと姉貴に指示した。
車が向かったのは、俺と未来ちゃんのマンションだった。
タクシーで様子を見てると『まだ、帰ってないって、禅』と玲ちゃん。
『先輩、どうします?』
『本当に未来なのか?それに子供って・・・』
『はい。俺、子供を見て先輩にそっくりで驚いたし、一緒に居た男をパパと言ってました。
先輩がずっと好きだった女には男がいます。玲は何も教えてくれませんが・・・』
『知ってるなら、教えてくれ・・・頼む』
『イヤです。やっと、未来が立ち直ってきてるのに』
『そんな』
『お前も、先輩に教えてやれよ。ずっと苦しんで来てたんだぞ・・・』
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