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「そうですね。でも、俺は未来を守ります。
そこで、お兄さんにも力を借りたいと思います」
「俺はどうすれば・・・妹を救えますか?」
「教えてくれないか?君と彼に何があったかを・・・。」
「あの時、たまたまだったんですけど、妹の部屋で妹と壮真の行為を目撃して、頭に血が上って『いつからの関係だ』と問い詰めて夏休みに入ってからと知った。
確かに、壮真が未来に好意を持ってるのはダチの中でも有名だった。
可愛がり方も、俺から見てもよくわかってた。
大切な妹をどうしても壮真に渡すことができなかった。
つるむのを辞めた頃何度も『未来に会いたい』と言われたが、未来は外に出るのを拒んで部屋に籠ったままで、それで、未来の妊娠に気がつかなかった。
無理やり連れて行って知って、両親は父親は誰かと訊ねても言わず、俺は壮真だとわかった。
どうしても生みたがるから、壮真が好きなら壮真に言うつもりだった。だが、未来が『犯されてできた子供でも私には大切な家族だから』と俺と2人の時に言ったんです。
だから壮真には言うまいと思った。どうしても犯されたという言葉が許せなかった。
生まれてからはもうご存知だと思うのでいいませんが・・・」
俺達の知らない事は聞けた気がする。
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