遅い誕生日祝い

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会社が近づくと急に立ち止まった未来ちゃん。 「どうした?」 発作かと思うと駆け寄ったが、ギュっと手を握って来た。 「大丈夫、ちゃんといるから・・・」 「未来?」 玲ちゃんもどうしたと言わんばかり見てる。 「ありがと。専務」 手が離れると『行こう』と歩き出し会社に入って行く。 いつもと違う事が起こったのは、エレベーターに乗ってから。 「おはようございます。専務」 みんなが頭を下げる中、『あっ、あの時の可愛い子、発見』と未来ちゃんに触れようとすると 「イヤァー・・・仁さん。助けて」 と、俺にしがみついてきた。『えっ?』と驚く社員より、未来ちゃんを落ち着かせないとならない。
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