漫画とアニメ

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漫画とアニメ

富千子さんは、漫画やアニメが、好きだ。 子供の頃は、鉄腕アトムや、リボンの騎士などに、心を躍らせていたと言う 大人になってからは、少女雑誌の《ベルサイユの薔薇》や《エースをねらえ》等に、のめり込み、毎週の発売日が、楽しみだったそうだ。 子供が、テレビを見る様になると、一緒に《ハイジ》や《ラスカル》 《トムソーヤの冒険》《赤毛のアン》《母を訪ねて三千里》等々 その時間に放送された、殆どの、アニメを見たと言う。 子供の手が離れてからも《七つのエルドラド》《日出処の天子》 《ドラゴンボール》《本気》等々、良さそうと思った物は、全巻買い揃え 納戸一杯になった、漫画本は3000冊以上も、有ったそうだ。 富「他に、何の楽しみも無かったからね~唯一の、私の贅沢だったわ」 私「唯一の贅沢って、珈琲を飲むのも、唯一の贅沢って言ってなかった?   それに、薔薇を育てる事も、唯一の贅沢って、言ってたよね」 富「そうだっけ?この歳になると、ボケが酷くて、、」 私「止めてよ、そんな時だけ、年寄りになるのは」 歳を取ってからは、ジブリにはまって、殆どの作品のビデオテープを買い CDに変わると、CDに買い替え、毎日、2作品ずつ 何十回、何百回、何千回かも知れない程、見ていた。 富「ビデオのテープも、CDも、丈夫な物ね~   あれだけ見ても、何とも無いんだから」富千子さんは、澄まして言う。 今は《夏目友人帳》や《薬屋のひとりごと》《働く細胞》等を読んでいるが 一番はまっているのは《鬼滅の刃》だそうだ。 無論、漫画も読んだのだが、テレビで放送されるアニメは、チェックして 絶対、見逃さないようにしているし、劇場版の《無限列車》も見に行った。 富「私だけじゃ、とても映画館なんかに行けないけど   娘と孫が、連れて行ってくれたの」 富千子さんは、足腰が悪くて、一人で遠くへは行けない。 娘の多喜さんも、孫の綾ちゃんも、富千子さん以上のアニメ好きで 親、子、孫共々(鬼滅の刃)に、熱を上げていて 多喜さんは、禰豆子ちゃんを、綾ちゃんは、善逸君押しなんだとか。 富千子さんは、炭治郎君以外では、富岡さん押しなんだって。 土曜日にあった、劇場版「無限列車」の放送も ワクワクしながら待っていた富千子さん。 いよいよ始まった!!途端に、お腹が痛い!!と、トイレに駆け込む。 「う~ん、う~ん」痛みは収まり、トイレから出ると、CMになっていた。やっとCMが終わり、さぁ、と言う時、またしても、お腹が、、、、 トイレから戻ると、またCM、、結局、初めの方は、見逃してしまった。 悔しい~~何でこんな大事な時に、お腹が痛くなるのよ~~ 映画館で、一度は見た物の、その素晴らしさに、もう一度感動し 「煉獄さん、、、」その、潔い生きざまに、再び、涙したそうだ。 富「でも、私は、涙なんか見せないよ、ふふ~んって感じを、装ってる」 私『何でだ~~』富千子さんの事は、何でも知っていると言った言葉は   取り消さねばなるまい。
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