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「あなた、早く」
「もう、始まってるか？」
やって来たのは最後に仁さんのご両親。
「いつも娘がお世話になっております」
「いえ、この度は、我々の息子が・・・」
「その事もお許しいただいて・・・ありがとうございます」
「そろそろ、始まるぞ・・・」
仁さんが言うと、シートの上に両家の両親が座った。
お爺ちゃんもお婆ちゃんも笑っていた。
開会式、体操、かけっこをずっと見てた。
仁さんはビデオで晴馬兄さんはデジカメ、お兄ちゃんもデジカメで撮影。
パパやママも仁さんのご両親と移動までして撮影に行っている。
「ねぇ、お婆ちゃん達は毎年、見てたんだね」
「そうねぇ、必ず、写真は送ってたのよ」
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