ー結婚式の前日ー

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ー結婚式の前日ー

ふー、やっと準備すべて終わったな~でも、やっぱりまだ気がかりなことがある。明日には結婚だけど…仲良くしてくれた同級生や恩師…元彼の浩二に招待状出さなくてよかったのかな…ため息が出る。 私はすべてを終えて近所の公園で一休みしながら考え事をしていた。 そしたら今度は背後で私を呼ぶ声がしたの。その子達は私の同級生だった。 「あー、いたいた~今ね、百合香の家に行ったら散歩中って聞いたから。」 私はすぐに後ろを振り向いた。 「えー、私に何の用だった?」 「久しぶり?百合香元気そうでよかった。ねっ、みかげ」 「ほんと、ほんと。やっぱり百合チャン幸せそうだよね。」 私に声をかけてきたのは中学時代の同級生のみかげちゃんと千鶴(ちづる)チャン。後、もう一人、麗(れい)チャンもだけどこの日会えたのはみかげと千鶴の二人だった。中学を卒業してもみかげと千鶴と麗チャンはたまに連絡を取り合ってはいたけど会うのは久しぶり。 「それより、百合香結婚するんだって?しかも浩二君の友人の颯斗君と。羨ましいな…でも、あれだね、浩二君とどうして別れちゃったの?まぁ、理由は聞かないけど、浩二君、今でも百合香のこと…」 「だめだめ!千鶴、それは聞かない約束でしょ。」 「あー、ごめんごめん。」 「今日はね、百合香と颯斗君に来てほしいところがあるんだけど今夜空いてる?新婚前で忙しいとは思うんだけど…今夜、母校の中学校に夕方の六時に二人できてほしいんだけど…」 みかげと千鶴は手を合わせて私にお願いしてくる…招待状が出せてない同級生だから突然の誘いだけど断るわけにはいかない。だって結婚式に招待状が出せなかったからそれくらいの誘いは受けないと。颯斗だって話せばきっと一緒に母校に来てくれる筈と私は思い、二人の誘いに乗ることにした。 「ありがと!じゃ、夜待ってるね!」と言ってみかげと千鶴は公園を後にした。 その後、一人になった私は彼の颯斗に連絡した。 颯斗はすぐに返事をくれた。 ー分かった!じゃ、遅れないように行こうな♪ー 意外にすんなりだった。颯斗も私と同じで同級生に会いたかったのかな…でも多分、その母校に元彼の浩二も来るよね…一体母校に何があるんだろう…私は理解はできないままだったけど夜を待った。
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