好鬼心
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私はまだ足りないのかと思い、彼女の膝に置かれていたお弁当を思いっきり紺色のスカートの上へとひっくり返した。 「きゃっ」 さすがに声を出した。私はすかさず、 「ごめん、わざとだよ」 と言う。 「わざとって……○○さん。いったい、どうしたの?」 彼女は怯えたような声でたずねた。 「どうしたのって。怒っているところが見たいだけだよ」
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