好鬼心

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「どういうこと?」 「ねえ、早く」 「えっ?」 「早く怒ってよ」  私はうさぎ型に剥かれたリンゴを小さなピンク色のフォークでグサグサと刺した。可哀想なうさぎさんは、彼女が早く怒らないので半分に千切れてしまった。 「○○さん。私、○○さんには怒れないよ」  弱弱しそうに彼女は首をふる。 「どうして?」 「だって○○さん、友達だもん」
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