たち

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「ニコイチ、卒業ね」  視界が滲んで、もう二人を確認することも出来ない。そんなあたしの頭を、司ちゃんの温かい手が何度も撫でてくれる。 「怜は自分が男だって理解したのよ。誰かを守れる存在だって」  あたしが、ずっと守ってあげたかった。 「そして、藍はいい女になった」 「そんなの……」  どうでもいい。 「だから、これからは俺が守ってやるよ」 「ーーっ!?」  後ろから抱きしめる腕!? そして突然変わった話し方に、その腕を解いて顔を上げると、にやりと笑う司ちゃん!? 「つ、か……?」
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