森の声が聞こえる

深い森の中を逃げる若い男女。愛する者と生きてゆくために、二人は追手から逃げ切れるのか。弥生時代の恋愛逃走劇。

小梅あかり

12分 (7,079文字)
場所は現代では千葉。作中では森の民が縄文人、田畑を作る人たちが弥生人です。

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あらすじ

 はるか太古の日本。弥生時代のこと。  広い森の中を、若い男女が逃走していた。  ひとりは森の民の青年、ズィダ。  もうひとりは村の巫女の娘、ミナハ。  二人は村の掟を破り、惹かれ合っていた。 「

感想・レビュー 2

いまどき注目の縄文×弥生♪

身分違いの恋の中に、森の中で自然の摂理と共に生きる縄文人と、文明を開いて行ったがために格差が生まれ身分に縛られるようになった弥生人のコントラストを旨く生かして描いた歴史小説ですね!身に着けているモノや
ネタバレあり
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一日で書き上げたとは、信じられない!

太古の生命力、残酷さ、怒り、そして純粋な愛がいっぱいの、素晴らしい作品でした。ズィダの言葉は哲理ですよね。この小説を読んで、今年の箱根の土石流やコロナのことを何故か連想しました。現代と古代の隔たりはあ
ネタバレあり
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