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「勃ってんな」
「!ち、が……っ」
「何が違うんだ?」
「あっ、やぁ……」
制服のスラックスは普段着のズボンに比べ、生地がかなり薄い。
まだ取り出されたわけでもないのに、生地の上から掴まれただけで安西の手のひらの熱が伝わり、伝染するように俺の屹立もさらに熱く、固く勃ち上がってくる。
「邪魔だな」
苛立ったような声が聞こえたかと思うと、荒々しい手つきでベルトを外され、一息に下着ごと引き下ろされた。
「あっ」
ぶるん、と勢いよく飛び出た自身を見て、かっと羞恥が込み上げる。否定しても無駄なほど、確実に勃起していた。
「どうだ?これでも勃ってないとか言うか?」
安西が中腰になり、屹立を掴みながら俺を見上げる。
その先の方が安西に口付けられそうで、その先を想像して鼓動が暴れる。
そんなことは新田にもされたことがないし、まさか安西がするはずが。
俺が返事をする余裕さえないのを見て取ると、あろうことか、安西は先の方を咥えた。
「ひっ!ぁう……」
あまりの衝撃に、靴箱に背中を打ち付けながら高い声を上げる。
だが、無論それは序の口に過ぎなかった。
安西は俺を上目に見ながら、鈴口と裏筋を重点的に舐め回しつつも口を上下に動かし、徹底的に俺を追い詰める。
「あ、ぁあっ」
嫌だ、嫌だ、と首を振り、いつの間にか溢れた涙が俺の頬を伝うのを見ても、安西は全く止めようとしない。
ずるずるっと音がするほど先端を吸いながら、手で袋を揉み、上下に扱き、限界まで張り詰めたそれを美味しそうに喰らう。
「やだ、でるっ、はなし……っ」
流石に口の中に放つわけにはいかないと、安西の前髪をきつく掴むが、安西は口を離したりせず、目で笑った。
ーーいいから、出せ。
そう促す安西の声が聞こえたような気がした瞬間。
「ぁああっ」
俺は思い切り、安西の口の中に白濁を放っていた。
はあ、はあ、と荒く息をつきながら見下ろせば、安西はにっと笑いながら手のひらに白濁を吐き出す。
こんな時に、見たことない表情で笑うのはずるい。
そう思ったのが、思わず声に出ていたらしい。
「ずるいって、何がだ?」
「べ、つに、何でも……っ」
顔を逸らして誤魔化せば、双丘を割り開かれて息を呑む。
その後の行為は予想がついていたが、羞恥とは別に焦りが生まれた。
まずい、気づかれる。
「まっ……」
止める間もなく、潜り込んだ安西の長い指先が、入口に押し込まれた。
恐らく、通常よりは緩んでいる窄まりに。
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