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不穏な空気を作り出した張本人。
それなのに、絶縁後も、なぜかあたしにメールをくれたわね。
だから、逆手にとってあげた。
メールを出して、久しぶりに会いたい、なんて、殊勝なことを伝えてみた。
彼女はなんの疑いもなく、約束の場所にやってきたわ。
一緒に通った中学校の目の前にできた、おしゃれなカフェ。
そこで一緒にお茶をして、本当は胃がむかむかするほど嫌だったけれど愛想笑いで誤魔化して、それから中学校に忍び込んだ。
屋上からつきおとすのは、簡単だったわ。
ねぇ、油断しすぎ。
あたしにこうされるなんて、思わなかったの?
それから、B。
あたしは親友だと信じていた奴。親友どころか、あたしの頭が弱いことを利用して、金をださせてばかりだったわね。思わせぶりな態度で相手を操る天才。バイトがあっていいな、っていうから、わざわざ一時間もかかるあたしのバイト先を紹介してあげたっけ。あたしもホント、お人よしがすぎたわ。顔も見たくないけど、年賀状は毎年くるのね。しかも、乱雑な文字で。
そんな気持ちのもの、欲しくもなんともないけど。
でも、プライドの高いあんたを呼び出すために、使うわ。
住所変わってなのね。電話番号も一緒でしょう。
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