♯10

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♯10

『ぬぬうゥ、おのれェ……、瞬殺だとォォォ……!!』  魔王は唸り声を上げて勇者を睨みつけ悔しがった。 「あァ……、でもお義父さんなら少しくらい手加減して上げても良いですよ!!  秒殺じゃ、可哀想だから!!」  勇者は余裕しゃくしゃくの様子だ。 『誰が、お義父さんが可哀想じゃァ……!!  ふざけるな!!』   『閣下!! お話し中ですが……』  脇から側近が声を掛けた。 『なんじゃァ……!! 今、このクソ生意気な勇者と話し中じゃァ……!!』 『ですが、ただ今、若奥様からご連絡がありまして』   耳打ちをした。 『ぬうゥ……、ハニーから!!』  魔王も少し戸惑ったようだ。 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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