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♯11
『若奥様からご連絡が……』
側近は耳打ちをした。
『ぬうゥ……、ハニーから』
魔王も戸惑っているようだ。視線が彷徨っている。
「どうしたのよ。また愛人と揉めてるの!!」
愛娘のジルが鋭くツッコミを入れた。
『やかましい!! 愛人ではない!!
我輩の後妻、つまりはジルのお義母様だろう!!』
「はァァ……!! あんなババァ!!
お義母さんのワケねえェだろォ……」
『ババァと呼ぶな! ハニーをババァと!!
うゥむ……、わかった……。
こっちへ電話を寄越せ!!』
側近へ手を差し伸べた。
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