2人が本棚に入れています
本棚に追加
♯6 どんな時代じゃァ……
「いえ、じゃァ……、俺もついでに缶ビールとポテチを買ってきて下さいよ!!」
しかし勇者ジャスティンも軽くあしらった。
『ふッふざけるなァ……!! なァにがついでじゃァァ〜ーー!!
どこの世界に、勇者のために缶ビールを買ってくる魔王がいるんじゃァ……!!』
「何してるのよ!! とっとと、今週号のジャ○プ買ってきて!!
使えないクソ爺ィねえェ……」
愛娘のジルは容赦なく魔王をコケ下ろした。
『クソジジーじゃねえェ! お父様だ!!』
「うるさいわねェ……。早く行って来なさいよ!!」
ジルは煩わしそうにアゴで指示した。
『だから我輩はパシリか!! どこの世界に娘にジャ○プを買ってくる魔王がいるじゃァ!』
「いやいや、お義父さん!!」
勇者はニッコリと微笑んだ。
『だから、お前は、お義父さんと呼ぶなと言ってンだろう……!!』
「そう言う考え方が古いですよ。お義父さんも!!
今や魔王も率先して娘のために缶ビールやジャ○プを買いに行く時代ですからね」
『ぬうゥ……、ふざけるなァ……!!
どんな時代じゃァ……!!』
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
最初のコメントを投稿しよう!