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「なんか…いい感じみたい、あの二人」
キッチンにいる徠斗に耳打ちした。
「え?そうなのか?」
徠斗は少し驚いている。
「ま、そのほうが俺は安心だけどな。湊が俺だけのモノになって」
徠斗に言われて湊は少し恥ずかしくなった。
「な、何言ってんの?俺はずっと徠斗くんだけのモノだから!」
熱くなっていると「じゃあ今晩それ証明してくれよ」と囁かれる。
「バカ!徠斗くんの意地悪!」
ぷぅと膨れると、不意にキスをされてしまった。
(わっ!二人に見られたらどうすんの?)
心の中で思いながらも、離れることは出来ないでいる。
二人もいつまでたってもリビングには入って来ない。
湊は(まっ、いっか…)と思いながら徠斗の背中に手を回した―
―Fin―
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