ある女性からの贈り物

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 目の前に大型トラックが突っ込んできた。  見た瞬間に思ったよ、ああ、これは死んだと。間もなく耳を覆いたくなる衝撃とブレーキ音が響きわたって、俺の意識は消えてなくなった。  どれくらい経っただろう、そっと目を開けると、目の前には純白の衣装と翼を持った女性が立っていたんだ。  彼女は、俺は異世界に生まれ変わって、選ばれし者として悪しきものと戦う資格があると言った。  異世界に生まれ変わることを望んでいた俺は二つ返事でオーケーしたよ。アソコと言えばチート能力と、美女に囲まれたウハウハ生活って相場は決まってるからな。  早速、翼を持った女性は、何でも1つだけ叶えてくれると言った。 「そうだなぁ…」  じっくりと考えたよ。悪しきものといっても、魔王のような強大な力を持った化け物とは限らない。コロナウイルスのような病気が相手だと、武器なんて何の役にも立たないだろう。  だから俺はアレを選んだ。
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