妹の決意

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私の名前は『天音(あまね)』、静岡県内の高校に通う2年生の女子高生で、私には『風音(かざね)』という双子の妹がいる。 風音と私は高校で女子テニス部に所属していて、私は2年生でレギュラーメンバーとして全国高等学校テニス選手権大会インターハイ全国大会の女子シングルスに出場して準優勝するという快挙を成し遂げた。 風音は毎日真面目にテニス部の練習に参加しているけれど、私のように勝とうという気持ちが薄いようで、テニスを趣味として楽しんでいるような感じがした。 私はそんな風音に厳しい練習を強要するようなことはしなかったけれど、風音はテニスのセンスが良くてもっと真剣に練習に打ち込めば私より強くなるに違いないと感じていた。 3年生が引退して秋も深まると、2年生と1年生で新たに部活動がスタートするが、ある日練習が終わってから私は監督から呼び出されてダブルスをやってみないかと提案された。 私はもしダブルスを組むなら風音と組みたいと思ったけれど、監督からは同じ2年生の『涼乃(すずの)』ちゃんと組むように言われた。 私はその場ですぐに判断できなくて監督に、 「少し考えさせてください。」 と答えた。 部活を終えて風音と一緒に帰宅するとき風音から、 「さっき監督から何を言われたの?」 と聞かれたので私は、 「ダブルスやってみないかと言われたんだよ!  ダブルスを組むのは涼乃ちゃんだって…」 と正直に話した。 すると風音が、 「そっか、監督はテニスがうまい2人を組ませて、最強コンビにしたいんだね!」 と納得したような口ぶりで話をした。 「私は涼乃ちゃんとあまり仲良く話したことないからなぁ…  どちらかと言うと、ライバルのような関係だからね!」 私はダブルスを組むことにあまり乗り気ではなく、正直な気持ちを風音に話した。 「私はシングルスで全国大会で優勝するのが夢なんだよね!  もしダブルスで大会に出場するなら、風音と組みたいけどね!」 と話すと風音が、 「私はお姉ちゃんの足を引っ張るから駄目だよ!」 と少し笑いながら言葉が返ってきた。 「風音は練習すれば、相当うまくなると思うんだけどね!  私よりもずっとテニスのセンスが良いと思うよ!」 と私は率直な思いを少し強い口調で風音に伝えた。 すると風音は、にこにこと笑顔で私の話を聞いているようだった。
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