ああ家に!家に!

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 *** 「あんたらばっかじゃねーの?」  塾から帰宅した僕を待ってたのは、リビングで揃って膝をつき、しょんぼりしているバカ三人。  白いお面を被ってる母親。  なんか真っ赤なペイントみたいなのを全身に施している姉。  そしてミイラのように包帯ぐるぐるになってる兄。 「誕生日プレゼントにしようって、帰ってきた父ちゃん驚かそうとして?オバケ屋敷大好きだから喜んでくれると思って待ってたら、絶叫して家を飛び出して行かれたって?……いやそりゃそうなるわ!ドッキリにしてもやりすぎだろうが!」  廊下にもリビングにも、しこたま赤い足跡やら手形やらが残っている。一体どうやって掃除するつもりだったのだ、この三バカトリオは! 「……スミマセン」  首謀者である母親、完全にがっくりと項垂れている状態。とりあえず高校生の兄はともかく、母と姉は明日も仕事があるってことを忘れてやしないか。どうするんだこれは。 「さっさと片付けろよ!つか、ビビリまくった父ちゃんが警察でも呼んだらどうする気だよ!?」 「やめてマジで笑えない」  なお。  この直後、パトカーのサイレンが聞こえてきて、ガチで全員真顔になったのはここだけの話である。
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