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「ねえ、織香。少し話があるんだ」
「ん?」
と、織香は首を傾げる。
「僕が今後、宇宙飛行士として宇宙に行くことが決定したら、長期アメリカに行くことになる。暫くどころか長い間会えない……」
「うん」
織香は箸を置いて、僕の話を真剣に聞いている。
「命の危険もある、宇宙に行く僕を……君は待っていてくれる?」
最後の方は声が震えていた。
「命の危険があるのは私も同じ。深海調査の操船補助者に選ばれたら、私も雅彦君と同じよ。長い間会えなくなるのも一緒。そして、私の答えは……私は雅彦君の帰りを待っているわ!」
と、勢いよく立ち上がった織香を見て僕は目を丸くした。その勢いにつられて僕も立ち上がり織香の手を握って言ってしました。
「結婚しよう!」
と、言ってしまったのだ。
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