私は手袋を投げつける ～私のメイク上達日記～

とりあえず電話希望で

　”可愛くなりたい”
　こんなことは、誰もが一度は持つ願いだろう。恋人がほしいだとか、好みの洋服が着たいだとか、どうして可愛くなりたいのかは人それぞれだとしても。私もそのうちの一人だし、こう思い続けて何年たったのか…いや、落ち込むだけなのでそこは一旦置いておく。
　ここで道はふたつに分岐する。何かこの願いを叶えるために努力するかどうか、それによってどちらの道に進むかが決まる。私は宣言する！可愛くなるための努力をすることを！…しかし問題は、どう努力すれば自分の思う”可愛い”へとたどり着けるのか。ちなみに私は一重で目は小さいし、顔には血色感が全くと言っていいほどない。探せば探すほど、あれよあれよと出てくる自分のおブスポイント。可愛くなりたいと口に出すのは簡単だが、行動するのはこんなにも難しいとは…そう思って、ふとSNSのオススメ欄を見ていると、ある女性が、大人向けにメイクの仕方を伝授している投稿を見つけた。なんとなく、彼女の他の投稿を漁ってみる。すると、その方はなんと一重メイクに特化していて、しかも過去に自分と同じような嫌な出来事も経験していた。シンパシーを感じまくった私は、さっそく彼女が運営している無料の公式LINEのおともだち登録を行ったのだった。