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 聞き惚れて、声が詰まった。  口角を上げて笑うように歌う彼女に迷いがないのなら、その想いのままに人生を付き合うのも悪いことではない気もする。  この声を、歌を、リズムをすぐそばで聴いていられるのなら。    どこからどこまでが真実で現実かなんて、知る必要もないのかもしれない。  どこかが嘘で、何かは幻かもしれない。  これから一体どうなるのかなんて分からない。  それは若い彼女にとって不利益かもしれず、必要な経験値となるのかもしれず。  中毒性のある歌声に、すでにいつからか心奪われていたことに気づく。  彼女が何者かどうかより、彼女がどう生きているかの方が大切だ。    見て、思ったこと。  聴いて、感じたこと。  命は循環している。  彼女は大いなる自然の中に身を置いている。  彼女はその大いなる巡りの中にいつもいて、そのリズムを、音楽を愉しんでいる。   ~FIN~
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