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目が覚めた所は
私が次に目を覚ました時には、病院のベッドの上だった。
顔には酸素マスクが付いている。
「あれ……蓮?」
傍で、本を読んでいた蓮が、私の意識が戻ったことに気づく。
「瑞穗? わかるか」
少し焦っているような口調で言う。
「そんなに大声出さなくても大丈夫だよ」
私はなんだか安心して、深く深呼吸をする。
蓮は安堵の溜息を吐くと、ナースコールを押し、「目が覚めたから」と一言告げた。少しすると、医師と看護師が入ってくる。
これがまた凄い美女。
なんだ! この美人は……私は目が点になってしまっていた。
一通り診察をして、その美人医師は「また安静にしておいた方がいいけど、酸素はいらないわね」と外す指示をする。
そして私に「お加減はいかがかしら?」と尋ねた。
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