卒業

1/1
前へ
/1ページ
次へ

卒業

 病気で卒業式を休み、学校へ行ける頃には桜もわずか。  教室へ入るとクラスの皆が待っていた。 「おめでとう」  次々に伸ばされる焼け焦げた手は私へ届く前に崩れ落ちる。  ごめんねみんな、でも放火したのは私じゃないの。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加