あとがき ご挨拶

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あとがき ご挨拶

この度は、拙著「歌舞伎町の悪魔」をお読みいただき、誠に有難うございました。 今野 桂実です。 大げさではなく、ポッと出の私などがいきなり書いた小説など、一人でも読んでくださるのか…とびくびくしながらの投稿でした。 結果は、皆様のおかげをもちまして、無事昨日書き上げる事が出来た次第でございます。 本当にありがとうございました。 登場人物の皆さんにも感謝いたします。お疲れさまでした。 杏子ちゃんは……子供たちの象徴、大人のエゴイスティックな教育の影響を強く受けた子供が大人になったら…という設定から生まれた人です。最近、杏子ちゃんのように教育虐待を受けた挙句、母親を殺してしまった事件の判決が出ましたが、情状酌量が大きく反映されたものでした。 桃子ちゃんは……母親、母性の象徴としてできたキャラクターです。この人がいなかったら、お話がもっと殺伐とした雰囲気になったろうなあと思っています。 桜子ちゃんは……最初、お話し全体のコンダクター、ナビゲーターのような役割で、もっとクールな設定だったのですが、結果、人情味ある人になっていました。 西さんは……桃子ちゃんが母性なら、西さんは父性の象徴、昭和のお父さん、令和バージョンというキャラクターです。こうだからこうだ、それでいいじゃねえか、って性格ですね。いい人です。 海さんは……お兄さん、って感じです。話を優しく聞いてくれて、受け止めてくれ、意見をきちんと言ってくれる。それは自分もダメなところ、情けないところ満載だと思っているから。だからみんなに優しいんですね。一番書きやすかった人でした。 その他にもみつる君、北島さん、東谷さん、南田さん…皆さんお疲れさまでした。 物語は次作「死神の歌舞伎町」に続いていきます。 現在そのプロローグにあたる短編、「飾り窓のアンネマリー」を執筆しております。 最後にお読みいただいた全ての皆さんに心よりの御礼と、この物語のテーマのような、マザーテレサの二つの言葉を添えさせていただきます。 本当にありがとうございました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたの家族を ほっておいてはいけません もっと家にいるようにしましょう 今日多くの若者たちが 謝った方向に向かっています 彼らのおじいさんやおばあさんはどこかの施設に入っていますし 子供たちが学校から帰って来ても 母親は、家に居られないほど忙しいからです つまり、家には子供たちを受け入れて 一緒に遊んでくれる人がだれもいないのです それで麻薬やお酒や その他色々な誘惑が待ち構えている路上へと 出かけて行くのです どこでも同じ状況です 全ての事は 私達がいかにお互い愛し合うか に掛かっているのです ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この世界の最もひどい貧困は 食べ物の欠乏ではなく 愛の欠乏です あなた方のような豊かな国の場合 持っている者に決して満足しない人たち 我慢を知らない人たち 絶望に身をゆだねる人たち このような人たちの貧困があります 心の貧困は、しばしば最も回復しにくく 打ち勝つのがもっと難しいものです 2022年9月11日 今野 桂実
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