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ーーああ、もう決めたことなんだ。
回らない頭と真っ白になった息が交差するとき。僕の空の上は真っ暗になった。
星が輝いていたけれど、そんなものはもう目に入らなくって。
止められない関係の僕が、止めたい君に手を伸ばす。
それでも先を見た彼女の目は星なんかよりずっと輝いていて。
「西、本当にありがとう」
ーー夢が決まったよ、おかげで。
微笑む君の腕の中でゆらゆら揺れるいつかの贈り物が、僕にささって離れない。
やめてくれ、もうやめてくれ。
コートのポケットに入れた手が震えた。こうなるともう寒さなのか、後悔なのか僕にもわからないほどに。
君のために贈ったそれが、君の背中を押した。
「・・・うん」
絞りだしたその言葉が君に届かないことを祈った。
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