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ボクは彼等に何かをしたでショウか?何もしてまセン、仲良くなりたかった、一緒に遊びたかった。一緒に木の実のネックレス、作りたかっただけだったんデス。
傷もほっぽって泣きじゃっていた時に、ボクの寝床に客人が見えまシタ。初めてのことデス。
ボクは驚いて、足音の方を見てみると、そこには老けた顔で優しく微笑む女の人がいまシタ。
「こりゃまた、酷いねぇ」
「…!!」
「人間に、やられたんだろ?ごめんねぇ、あの子達は臆病なんだ。」
驚いてその場を逃げようとすると、そのお婆さんは優しくボクに触れて、小さくてシワシワの手で撫でてくれまシタ。
初めてデス、優しくされたのは。
お婆さんはまるで自分の子供たちの事を言うように、申し訳なさそうに謝りながら何度も何度も撫でてくれまシタ。
ボクは最初こそ怒りで傷つけてしまいそうになりまシタが、長い間優しくされたので、それはもう安心しきって、気づいた頃には彼女の言葉に耳を傾けてしまっていたのデス。
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