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「おっはよう!ともちゃんー!」
私には大好きな友達がいる。
ともちゃん、同じクラスの私の後ろの席に座っている。
「おはよう!みっちゃん!」
とても笑顔が可愛くて、優しくって私の大好きな友達だ。
きっと私のクラスの中で一番優しいし、人見知りであんまりお喋りが得意じゃない私の心を許して話せる数少ない友達。
私達はいつも登下校を共にするために毎朝待ち合わせをして、今日の髪型とか洋服を褒め合った後に、学校の時間割りなんかを話して、少し苦手な先生のことも話す。
悪口じゃないよ?ちょっぴり苦手な事を話すだけ。
私もともちゃんも、担任の長島先生が好きだけど副担任の道長先生はあんまり好きじゃない。
悪口じゃないよ?
そうして、徒歩30分くらいの道のりを2人でゆっくり歩きながら、もう春だねーなんてたわいも無い話をしたりするんだ。
校門に近づくと生徒指導の怖い体育の先生がいるから、私もともちゃんも少し下を向いて挨拶して、早足でそこを通り過ぎる。
最近お母さんの化粧品を借りて少しだけ赤くした頬を見られたら間違いなく捕まっちゃうから。
そんな風にして難なくその場を通り過ぎれれば、顔を見合わせて笑ったりして。
いつも通りに下駄箱から上履きを取り出すんだ。
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