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ふうっと息を吐く朱里。
「早く上級悪魔になって呪力を手に入れて、私はこの束縛から解放されたいのですよ」
それから、僕の方を見た。
「まあ、あなたのような下級な魂を食べたところで、身になるほどでは無いのですが…」
「なにそれ」
「事実ですから」
それから、朱里は悪魔っぽくにやっと笑った。
「気にする必要はありません。私は悪魔ですから、殺人でもなんでも願ってください。そして、その魂を私に捧げてください」
「はいはい」
僕は頷いた。
「お前も、何かと大変なんだな」
「柏木さんには敵いませんが」
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