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半月後
『…そっかぁ。
それは…いたたまれないね…』
__日曜日の午後
姉貴には迷惑かけないから!なんて言ったんだけど、やっぱり心配だからって電話をよこしてきたんだ。
「ま…ね。
でもこれで、オレも由香も一歩成長できたと思うよ。
てゆーか、もっとグッとお互い近付けたような気がする」
なんてカッコつけたような事を言いながら、側で寝ている由香の頬を撫でた。
「もう不安じゃないから」なんて言っても、ベタベタしたいのは変わらないみたいだな。
『あ、由香ちゃんって言うんだ。陸の彼女さん。
かわいい名前だねぇ』
「余計なお世話だっての!
てゆーか、かわいいのは名前だけじゃないからな」
『はいはい。テレないテレない』
なんて姉貴の冷やかしを聞いていると、ピンポーン♪と部屋のインターフォンが鳴った。
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