これが、オレの彼女なんだよね

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オレは衝動に身を任せるように、テーブルでホットココアを飲む由香の腕を引いて立たせようとした。 「ちょっ、陸! あたしまだこれ1杯目だよっ ドリンクバーなんだからさぁ…っ」 「イイじゃんイイじゃん、それくらい。 売り上げに貢献、ありがとなっ」 「んもぉ、陸ったらぁ」 レジで会計をする由香の側に立って待っていると、バイト仲間の木原(きはら)がオレにを入れてきた。 多分歳もオレと近いので、話しやすいんだよな。 「いーな陸は、こんなかわいい彼女がいてさ。 つーか、ドリンクバー代くらい出してやれよ」 「あ、大丈夫ですっ 陸は自分の生活費だけでいっぱいいっぱいなんだから、あたしのドリンク代くらい自分で払います」 そう言ってドリンクバー代の280円を支払った由香。 「そういう事」 「信じらんねぇな。 由香ちゃん、陸なんかやめて俺にしてもいいんだぜ?」 「オイオイ、彼氏を目の前にして堂々と変な誘惑しねぇの」 「あはは…」
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