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部屋にあがると、ひとまずヒーターをつける。
「ねぇ陸、晩ご飯は?」
「ん、バイト中につまみ食いした」
それからカバンを置くと、ジャケットを脱いで床に落とした。
「もぉ陸ったらぁ、そんな事したらせっかくのバイトもクビになっちゃうよぉ」
「大丈夫大丈夫。
失敗して客に出せないようなヤツだから」
なんて、由香の言葉に適当に相づちを打ちながら手はシャツのボタンを1つ1つと外していく。
つけたヒーターが早く起動するタイプで、ホント良かったと思う。
「はぁ。
調子いいって言うかバカって言うか…」
「由香、そんな事言ってないで早く脱げよ」
「えぇっ」
「ほらほら、早く」
アパートに着いた途端、腰を下ろす前に既にヤル気モードのオレ。
別にオレは、無理やりってわけじゃないぞ?
なぜなら…
「…もぉ、陸ってばせっかちなんだからぁ…っ///」
急にトロンとした目になって、服を脱ぎながらオレにキスをしてきたのは由香の方なんだからな。
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