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腕時計に目を落としたエレン先生は言った。
「よし、じゃあ子猫の話はこれでおしまい。やっぱり子猫にしておいて良かったよ。子像じゃ現実味がないもんね」
席を立って、扉を開ける。
振り向きざまに、こう言った。
「もしこの中に自分を可哀想だと思うくらいの悲しいことを抱えている子がいるならば、いつだってどこだって僕に話してね。そしたら僕はそこに飛んで行って抱き上げて連れて帰って、頭を思いっきり撫でて、ハグしながら寝るから」
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