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「ただいまぁ」
「何だ、車で行ったんじゃなかったのか?」
不思議そうにお父さんが聞いて来た。
「うん、だから遅くなっちゃった。直ぐに御飯作るね……ん?カレーの匂い!」
「俺だってカレー位は作れるさ」
ぶっきらぼうに言いながらの照れ隠しだと直ぐにわかった。
「ありがとう!じゃぁサラダ作るね」
作りながら振り返り、テレビを見ているお父さんに聞いてみた。
「ねぇ、お父さんは家の冷蔵庫にマヨネーズが入っていの見た事ある?」
「いやぁ……何で?」
「うん、ちょっとね……出来たよ、食べよ!」
カレーを食べながら今日の話をした。
家で捕れたじゃがいもを通常通り出荷をして、残った分をじゃがいもが保存出来る備蓄倉庫を作り買い取ってくれる。そのじゃがいもをスナック菓子を作る工場に適時輸送するする。
それだけじゃなく、最近開発した新種はそのままでも美味しいから吹かして真空パックにして売り出す。
今は時短料理食材の需要が高まってるからと、なるべく丁寧に説明をした。
それまで黙って聞いていたお父さんが静かな声で。
「わかった。やってみろ」
と言ってサラダを食べていた。
「家はカレーの時はいつもポテトサラダがあったよね?私、ちょっと気がついた事あるから挑戦してみよう、お母さんの日本一のポテトサラダが出来るかもしれない」
「んなぁ~、出来るわけないだろ?まぁ期待しないで気長に待つよ」
お父さんはまるで気のない事の様にテレビを見ている振りをして返事をしていた。
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