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出来上がったポテトサラダをテーブルの上に置いた。
お父さんが畑から上がって来た。
「食べてみて…私、ちょっと寮に用事があるから」
そう言って台所を出た。
きっとお父さんはサラダを食べたら泣いてしまうかもしれない……。
「お母さんを思い出しててね」
そう呟いて外に出た。
暫くの時を待ち台所に戻ると、空になったお皿と一枚のメモがテーブルに置いてある。
そこには、「美味しかった」よりも嬉しい言葉があった。
ー 凛子、じゃがいもを変身させる天才になれたね ー
完
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