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「さー、今日は週末前夜よ。飲みに行きましょう!」
こういう感じで、N物産・営業部の社員たちを連れ、居酒屋に向かう森田サヤカは、今年三十五歳のOLだ。
そんな彼女に付いて来た三人の顔ぶれは、全員サヤカよりも年下の後輩ばかりだった。
その後サヤカは、なんとか終電に間に合ってコーポZに帰宅する。
次の彼女の定番は、入浴だった。
適温の湯で、ぐでんぐでんの体から酒臭さを追い出すのだ。
後は、まったり感を満喫しながら、湯船の中で人魚気分を味わう‥‥。
――すると、突然――
「あっ、停電だわ。もー‥‥」
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