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氷のような女とよく言われます
常に周りに冷徹な言葉を投げかけています
私が誰かに優しい言葉を言うことはありません
能力がない人間に特に厳しく当たりました
私が周囲から歓迎されていないのは知っています
私の言葉や態度が気に入らない人間ばかりです
仕事の帰り道に路地裏でその人達に囲まれました
いつもの私なら簡単に何人でも倒せました
その時は疲労と風邪で体がうまく動きませんでした
氷のような私でも風邪に弱いことがわかりました
私は諦めて抵抗することをやめました
その時に颯爽と一人の男性が私の前に来ました
知力も体力も容姿も誰よりも劣る彼が現れました
私が能力がないことで厳しく当たっていた人でした
彼は私の手を掴んで走りながら笑顔で言いました
「俺も追われているから一緒に逃げよう」
「この人達を倒してくれるんじゃないの?」
彼は後ろから走ってくる人達を見ながら言いました
「俺はこんな連中に確実に倒される自信がある」
「あなたに一瞬でも期待した私が馬鹿だった」
「こういう時は笑って逃げるのがいい」
彼は私を連れて一緒に逃げてくれました
なんとか無事に二人とも逃げ切れました
彼は疲労困憊で地面に大の字になっています
私よりずっと疲れている彼を見て笑みがこぼれました
私の氷が溶けた音がしました
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