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1.水を求めて
夢が見たい…
いつからだろうか、そんなことをぼんやりと考えるようになったのは。
死にたいと思う程に追い詰められているわけではない。しかし、何かに恋焦がれて胸をざわつかせていることもない。
乾いている―
そんな表現がしっくりと来るようなカサついていて、彩りに欠ける日々。
気がつけば人生も折り返しに迫っていた。
友人の数人も地に足をつけて身を固め、人並みではあるが、幸せな家庭を築きつつある。
昔こそ焦りは感じていた。何とかしなければとは思った。しかし、いつの間にかそんな感情も溶けて混ざり合うように、消えて無くなり…。
寝て起きて日雇いの仕事に行く…それ以外は空か天井ばかりを眺めているようになっていた。
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