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心愛や来夢も香澄の実家で連絡待ちなんだという。
保育園の迎えまではお義母さんがついててくれたと言ってた。
「香澄、頑張ろうな」
「うーん・・・卓」
何人目でも役に立たないな・・・俺。
分娩室に入ってどれくらい経過しただろうか。
『ふぎゃあ、ふぎゃあ』
産声と一緒に『おめでとうございます。女の子ですよ』と助産師さん。
「香澄、お疲れ様。ありがとう」
「卓もね」
香澄は生むたびに強くなってる感じがする。
産湯を浴びた娘が香澄の腕の中に。
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