私の罪

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私の罪

ここは体育館、片面はバレー、もう片方は私達バスケ部が使っている。 時刻は18:00を回っていた。 雨が降っていた。 土砂降りだったある真っ暗な夕方のこと。 大会の1週間前の出来事のことだった。 キュッキュッキュッ ダンダンダン スポッ 「のの!そこはカバー入れたよ!」 「すみません!」 キュッキュッキュッ 「のの!マークマンそっちだよ!」 「............!」 ピピー! (あーあ、練習とはいえ私は足を引っ張ってばっかりだな。私のせいでミスしてばっかりじゃん) 防御も攻めも私のせいで実質5対4(人)で戦っているようなものだし、むしろ足を引っ張っているから私の存在は邪魔なだけだ。 もういないほうがいいかもしれない。 「のの、ののはまずディフェンスからね。さっき教えてもらったことを意識してやること!大丈夫、ちゃんとできてきてるから、その調子で頑張ろう!」 部長さんに笑顔で言われた。 優しくて気を遣ってくれているような真っ直ぐな笑顔。 全然疲れを見せない。 全然私のことを責めていない。むしろ応援してくれている感じだ。 「はい...........」 それに比べて私はなんなんだ。先輩たちに迷惑ばかりかけて、あんなに励ましてもらって。 無駄なだけだ、私の存在は。 ピピー! 「もう1セットやるよ!」 『はい!』 キュッキュッキュッ ダンダンダン ダンダンダン キュッキュッキュッ 残り五分 キュッキュッキュッ ダンダンダン キュッキュッキュッ キュッキュッキュッ 残り三分 ダンダンダン ダンダンダン キュッキュッキュッ ダンダンダン 残り二分 「のの!」 私はパスを受け取った。 (よし!!パスもらえた!キャッチもできた!) 私の今の位置はゴールから少し離れたところ。 一番撃ちやすい。 私は回り込んでそして打っ.........とうとした。 でも打てなかった。
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