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そう言ってくれたおかげか少しほんの少しだけ心の詰まりが取れた気がした。
ああ、こんな私なんかにそんな優しい言葉を語れる資格ないのに。
「こうみはやさしいね」
そういうとこうみはニコッと笑って「じゃあまた部活でね」とこうみとわかれようとしたとき、
「のの?」
同くバスケ部一年のミクちゃんだ。
彼女は一年生の中でもダントツに上手く、試合にも毎回のように出てる。次期部長にふさわしい人だと思う。
「やっほーミクちゃん、どうかしたの?」
私は目を逸らし気味に返事を返した。
やはり先輩を怪我させた次の日となると顔を合わせづらいという感覚がある。
「どこ行くの?そっちって二年生の校舎だよね?もしかして柊先輩のところに行くつもりなの?」
私は黙った。
行こうとしていたのは事実だし迷っていたからだ。
そうしているとミクちゃんはなぜか怒った顔をしてこう言った。
「バカなの?」
その言葉反応してばっとわたしとこうみはミクちゃんの方を見た。
「今行って謝まってどうするの?どちらにしても大会には出れないし足がくっつくわけでもない。柊先輩は主力メンバーだからいなくなたらチームの統制にも関わってくる。他にもいろいろ問題が起こるかもしれない」
ミクちゃんは続けた。
「逆にいえば柊先輩さえいたら解決する問題ばかりなんだ!調子が上がるかどうかも変わってくる!ののは柊先輩だけじゃなくてチーム全体の時間まで奪っていったんだよ!これでもし負けちゃったらトーナメント制だから次の大会にも出れなくなる!次に繋げなくなる!!柊先輩がいないだけで..........」
その後も永遠と言われたがそのあとの話はショックすぎて感情を殺していたせいか内容を全然覚えていない。
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