私の罪

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情けない。 怪我させて罪悪感を抱いて謝まったら気をつかわれてそれなのに何もできない自分にもどかしく感じる。 何一つ柊先輩にまさっているものは自分にはないからだ。 私は無力だ。 だから柊先輩にために何かを行うという約束すらもやることさえもできない。 我ながらなんて出来損ないなんだろうと思った。 ミクちゃんのいう通り謝っただけでは済まされない。 (どうしたら......) 「.......のの......」 柊先輩が今度は少し低めの声で私を呼び、こう言った。 「なんでそういう風に自分で自分を貶してるの?バスケをやっていなけれればっていうの?自分を責めちゃダメ!!バスケをやらなければ良かっただなんてそんな悲しいこと言わないでよ!」 私はびっくりしすぎて固まった。 まさか柊先輩がこんな大きな声で、ましてこんなに感情的になることがあるなんて....... それによる驚きで涙が一瞬にして引っ込んだ。 先輩はこう一通り怒ったあと、大きく長い息を一つついてから私の目をまっすぐみてこう続けた。 「........間違ってるとか、正しいこととか、だれもわからないし、誰かが決めることでもないよ」 「未来なんて見えないしね。とくにスポーツではよくあることだと思う。だから人は後悔するしいろんな人が悲しむこともあるかもしれない」 「過去に起こったことは変えられない。でもね、私は過去に失敗した分、そこで得るものはあると思う。例えば失敗したから次は気をつけるっていう注意意思、罪を償おうという気持ち、そして何より失敗してもちゃんと叱ってくれたり許してくれる人たち、そばにいてくれる人たちがいるっていうことに気がついたりしない?そしてののが自分を責めたりすると悲しむ人たちがいるってことも」
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