大人の恋心 (LOVE YOU/スピンオフ) ただ今、( 少しだけ)修正中です。内容は変えません。6/27

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79-2.  ある日のこと。  いつになく、新垣桂子ことガキさんの仕事ぶりを、集中して いる様子を窺っている亀卦川康之の姿があった。  以前付き合っていた頃とは表情とか雰囲気が違うというか 明らかな変化が見て取れるのだ。  具体的にどうというのは難しいけれど、一皮剥けてまったく 別物の人物が目の前にいる? 感じがするのだった。  その正体をどのような言葉で形容すればぴったりとピースが 嵌るだろうか、と考えていた康之だったが、ふとその嵌る ピースを見つけることができたのだった。  魅力・・だ。  以前にはなかった異性を惹きつける魅力がガキさんに備わっ た・・とそう思った。  しかし、亀卦川はそこでどうしてそうなったのか? という 理由には考えが及ばなかった。冷静ではなかったのだろう。             ・・・  職場で居合わせる時には、いつもちゃんと挨拶してくれる 相手ではあるが、付き合いがなくなってからはずっとそっけ ないというか、普通のというか、まぁ儀礼的な挨拶を互いに 交わすだけの間柄になっていた・・はずなのに。  今日はやたらと亀卦川康之からの視線、ビームってヤツを 浴びてるような気がしてならない。  気が散りそうになるのを耐えながら、私は仕事をなんとか こなした。  なんだったんだろう、今日のアレ!  首を捻る桂子だった。  
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