大人の恋心 (LOVE YOU/スピンオフ) ただ今、( 少しだけ)修正中です。内容は変えません。6/27

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80.  土・日出勤もある仕事だが、今週はどちらも休みになっ ている。  明日は予定が入っていて、今夜の夕飯は簡単なメニュー にして早く寝ないと、なんてこと考えながらビルを出て 桂子は足早に駅に向かった。  その足音は桂子の気持ちとハーモニーするかのように 軽やかに弾んでいた。  職場は駅から割と近い。  桂子の足で、5~6分といったところだろろうか。  ビルから駅まで、そして駅周辺にも賑やかにさまざまな SHOPが点在しており、そんな店を眺めながらグイグイ歩 き出したその時、後方から聞き覚えのある声が自分を呼び 止めた。  「新垣さーん・・」  私を呼び止めたのは亀卦川さんだった。  「今日は仕事早くに上がったんだね? 」  「ええ、金曜日に早く帰れるなんてめったにないんです けどね」  「これから誰かと約束ある? 」  「いいえ、特には」  「じゃあさ、久しぶりに飯でも行かない? 」  「えっ、・・はい」  食事に行くのは別に構わないけれど、遅くなるのは いやだな~。桂子はすぐそんな風に思った。  亀卦川から声を掛けられてそんな風に考えたことは 今まで一度もなかったのに。  「亀卦川さん、今日は9時頃に電話の約束があって ・・その、、」  「分かった、食事だけで解散するから、さぁ行こう」
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