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2021.04.15. 冷たいの話に辿り着くための前フリが長いの話
海というのは陸地に比べて温度変化が少なく、一日の中で何十度も変動することもある陸地に対してほぼ一定、と捉えることができます。
地球の気象の一部は、この一定である海水温と変動する陸地の温度の間で発生します。
大気というのは温度が低いと密度が増して気圧が高まり、逆に温度が高いと気圧は低くなります。
そして大気は、気圧が高い方から低い方へと流れて行きます。
これが要するに風です。
二点間に気温の差があると、それだけで勝手に風が生まれるわけです。
この現象が顕著になるのが沖縄などで吹く島風で、一定である海水温に対し、太陽が出て陸地の温度が上がり海水温を超えると、上昇気流なども生じて相対的に気圧が低くなった陸地である島に向かって海から風が吹き始めます。
そして夜になって陸地の温度が海水温より下がると、今度は逆向きに島から海に向かって風が吹くようになります。
朝凪、夕凪というのはその狭間、陸と海の温度が等しくなった僅かな時間にのみ訪れる、マジックアワーみたいなものなわけです。
ところでこの沖縄のような南国とは真逆の世界、南極・北極においては、海水温は氷点下になることもあるそうで、そこに住んでいる魚、いわゆる極地魚がなぜ凍りついてしまわないのかという疑問がありますが、なにやら彼らは体内に氷の結晶の成長を停止する凍結抑制タンパク質を持つらしいです。
極地魚の血液を採取し顕微鏡で見てみると、血中に微小な十二面体結晶の氷が確認されるのですが、凍結抑制タンパク質のおかげでこの結晶は成長することができずに消失していくのだとか。
これをすごいと捉えるか、そこまでして極地に住まなくても、と思うかはそれぞれですが、とにかく彼らは冷たい海の中でも冷凍食品などにはならず元気に暮らしているわけですね。
……えぇと、ではこの辺で、かなり無理矢理ですけどもういいですかね、冷たいの話をしましたしね、無理矢理(笑
要は「冷たいあの人」入選の方々、おめでとうございます、御参加の皆様お疲れ様でした、という話ですよ、いつもの如く( --)ノノ
才能と技術、主催者の要請に答えられるセンス、素晴らしいです( --)゛
ところで前回のつぶやきで話した「五つ割り」を用いた「うそつき」向けの作品は、見掛け次第私のレビュートピで簡易ながら完全肯定レビューさせて頂きますよ、などと突然に告げつつ(笑
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